• broken image

    就職ばかりが進路じゃない

    K君はダンサー志望

  • 学生を知れば知るほど・・

    私は学生と話しをすることが大好きである。まぁ教員であれば誰でもそうだろうが、学習に関する通り一遍のことよりも、その学生の素性といおうか、人生観や経験談などを聴くのが好きなのだ。無論、すべての学生が心を開いて話すとは限らないが、深く話しをすればするほど、互いの人生がより豊かになるのではないか、そんな思いを抱くことがある。

  • broken image

    私のゼミ生、K君と話をしていたら、ずっとダンスをやっていて、卒業したら本格的にこの道にすすみたいと強く願っていることがわかった。

    broken image

    私はK君に強く興味を抱いた。

    ダンスが好きだから、興味があるから、という考えから発展しダンスを通じて自分を表現したいと深く思い、そしてその世界は厳しい現実があることも理解した上での決定であることが伝わってきたからだ。

  • 私はK君に取材を申し入れた。快諾するK君。日程を調整する。

    K君は公的なダンスチームに所属していないようで、いわゆるストリート系である。だからこのように練習は屋外だ。

     

    私は公演の、それも出演前後の撮影がしたくなった。大学の後期に入りようやく実現する。

  • broken image

    横浜の公演会場に赴く。楽屋に入るとK君を含む5人に迎えられた。

    broken image

    リーダー(左)とあわせてゆく。ダンスのことは分からないが、キレある動きは伝わってくる。

    broken image

    みんなで合わせる。この連帯が演じる側の悦びなのかも。

    broken image

    先輩(右端)が激励にきた。お礼を伝えるメンバー。この世界、ルーズなようで実は厳しい上下関係がある。

    broken image

    出番が近付く。先に出演しているチームの演技が気になる。

    broken image

    円陣を組んで気合をいれる。この緊張感がたまらない。

    broken image

    ステージへ向かう5人。取材中、彼らは実に礼儀正しく、そして爽やかだった。

  • broken image

    ここは彼らにとって勝負の場であり、爆発の場、そして観客への問いかけの場でもあろう。

  • broken image

    ステージから戻り安堵。

     

    ダンサーとしての「旬」は過ぎているとK君は言う。これから若いダンサーが活躍できる場を提供する立場になってダンスの世界に関わってゆきたい、そのため大学の学びを役立てたいと私の前で殊勝なことを言う。